消防士の不動産投資には新築ワンルームマンションがおすすめな理由

老後生活への不安、ケガや病気で働けなくなったときの心配、あるいは、いまより少し豊かな暮らしがしたい……。そんな理由から、副業に興味を持つ消防士も少なくありません。しかし、公務員という立場上、取り組める副業には制限があります。

そんな消防士にもおすすめできるのが、不動産投資による副業、中でも新築ワンルームマンションへの投資です。

本記事では、なぜ消防士に新築ワンルームマンション投資が最適なのか、その理由を説明します。

副業に興味を持つ消防士が増えている

民間企業に比べれば身分が保障され給与も安定している公務員。しかし消防士には、ケガや不規則な勤務による心身の不調などから、働けなくなるリスクもあります。また、老後の豊かな生活を考えると、退職金と年金だけでは心許ないのが事実。そこで、副業に興味を持つ消防士も増えています。

とはいえ、公務員には職務専念義務があり、また勤務が不規則な消防士には、取り組める副業は限られます。不動産投資は、そんな消防士でも取り組める副業として有力な選択肢の1つです。

不動産投資は、一度物件を購入してしまった後は比較的手間がかからないので、職務専念義務にも抵触しません。また、地方公務員である消防士は、職業上、金融機関からの評価(「属性」と呼ばれます)が高く、不動産投資に不可欠な融資を受けやすいという点でも有利です。

ただし、ご存じのように、一口に「不動産」といっても、アパート、マンション、戸建て、商業ビルなどの種類があり、また、新築物件や中古物件などの区別もあります。

それらの中でも、消防士にとくにおすすめなのが新築ワンルームマンションへの投資です。

消防士でも手掛けられる投資用不動産の種類

一般的に、会社員や公務員が副業として不動産投資に取り組む場合、ワンルームマンション(新築、中古)、または中古アパート(一棟)の場合が多いでしょう。もちろん、マンション一棟に投資をしてもいいのですが、これは販売価格が数億円単位になるため、かなり敷居が高くなります。また、10室以上のマンションは、そもそも消防士の副業の範囲を超えることにもなります。

まず、代表的な投資物件について特徴を確認して、その中でも新築ワンルームマンションが、消防士の不動産投資としておすすめの理由を見ていきましょう。

 中古アパート(一棟)中古ワンルームマンション新築ワンルームマンション
主なエリア郊外、駅から遠い都心、駅近都心、駅近
年間利回り7%~15%程度5%~8%程度4%~5%程度
融資条件
家賃

新築ワンルームマンションのメリット

以下、新築ワンルームマンションのメリットを、中古マンションや中古アパートと比較しながら、確認していきます。

メリット①利用できる期間が長い

表の「年間利回り」とは、購入価格に対する家賃収入の割合のことです。

例えば、2,000万円の物件の年間家賃収入が100万円なら、年間利回りは5%です。ということになります。

一般的には、ワンルームマンションよりも中古一棟アパートの方が利回りは良くなります。これは、アパートがマンションに比べて耐久年数が短く、価格が相対的に安く抑えられているためです。

木造のアパートと、RC(鉄筋コンリート)造のマンションを比べれば、当然マンションの方が建物の寿命は長くなります。仮に、木造アパートの利用できる期間を40年、マンションを60年とします。すると、築20年の木造アパートなら、20年間しか家賃収入が得られないことになります。

同様に、築20年の中古マンションなら、家賃が得られるのは40年間です。一方、新築マンションは60年間家賃が得られます。この利用できる期間の長さが、利回りに反映しています。

30代~40代の消防士が新築ワンルームマンションを購入した場合、定年退職の後も長い間利用可能であるため、老後の年金に加えた収入源とすることも可能です。

メリット②購入後の修繕などが少ない

マンションでもアパートでも、築年が古くなればなるほど、建物や設備が傷み、修繕やリフォームの必要が生じます。例えばガス給湯器が壊れたり、水道の配管が傷んで水漏れしたりすることはよくありますが、そのたびに10万、20万と修繕費がかさむのです。

また、修繕箇所が出るたびに、物件のオーナーとしてはなんらかの対応をしなければならないので、手間もかかります。これも、忙しい消防士にとっては大きなデメリットです。

一方で新築マンションの場合は、当面はとくにリフォームなどをしなくても、長く家賃を維持することができます。また、管理上の手間もあまりかからないこともメリットです。

メリット③入居者が入りやすく家賃を高めに設定できる

賃貸住宅市場においては、新築が断然人気です。同じエリアであれば、新築物件から先に入居者が入ります。また、家賃も高めに設定できます。とくに、初めての不動産投資で、賃貸運営に関する様々なノウハウがない消防士にとっては、「新築」の優位性で入居者を集められ、家賃も高めに設定できる新築ワンルームマンションは、扱いやすい投資物件だといえるでしょう。

メリット④銀行からの融資を受けやすい

先にも触れたように、消防士は属性が高いため、不動産投資に際して、金融機関からの融資は受けやすいでしょう。しかし、いくらまでの融資が受けられるのかは、属性だけで決まる訳ではなく、当然ながら、物件そのもの担保価値評価も重視されます。

新築物件はこれまでに述べたような理由により、金融機関でも中古物件に比べると担保価値を高く評価されます。そこで、相対的に高い金額の融資を受けやすくなります。

物件価格に対する融資割合が高ければ、それだけ自分の手出しの資金が少なくて済み、効率的な投資が可能になるのも、大きなメリットです。

まとめ

多くの不動産投資を経験して、自分なりの投資ノウハウがある人や、公務員として可能な副業の範囲を超えた、大規模な不動産投資に取り組みたい人なら、中古マンションやアパートへの投資も、検討する余地はあるでしょう。

しかし、あくまで本業を重視しなければならない消防士で、しかも初めての不動産投資であれば、新築ワンルームマンションの方が、多くの面で適していると考えられるのではないでしょうか。