消防士の不動産投資に欠かせないパートナー、不動産会社の選び方と付き合い方

消防士は安定した収入と雇用があるため、不動産投資に向いている職業の1つです。しかし、ただ適当に物件を買って儲かるほど不動産投資は甘くありません。

そこで今回は、不動産投資をする上で欠かせないパートナーである不動産会社の選び方や付き合い方について解説します。

消防士のパートナーとなり得る不動産会社とは

不動産投資は最初ににまとまったお金を用意する必要があるため、人生における一大決心となるでしょう。リスクを減らしながら長期間運用するためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが必要不可欠です。

この記事のテーマである「消防士にとって最高のパートナーとなり得る不動産会社」とは、消防士という職業の収入や仕事の特殊性をよく理解している会社のことです。

反対に注意が必要なのは、消防士が金融機関からの評価が高いからと言って多額のローンを組ませ、収入に合わない高額物件を勧めてくるような会社です。また、消防士は普段本業が忙しく中々時間が取れないにも関わらず、しつこく電話営業をしてくる会社も顧客本位とは言えません。

消防士の業務内容や収入状況を理解してくれる会社をパートナーに選びたいものです。

こんな会社には注意!付き合うと損をする不動産会社

不動産会社の中にはまったく顧客本位ではない事業を展開している会社も存在します。これらの会社と付き合いを持つと大きな損をする可能性が高いため、契約前に十分に注意しましょう。

▼資料請求や問い合わせの反応が遅い会社

不動産会社は定年後も付き合うことになる可能性があるほど長期間の取引をする相手です。このような長期的関係の中で、資料請求や問い合わせなどへの反応が遅いことは、大きなストレスになるでしょう。

例えば、資料請求のメールへの返信に1週間かかるなど、対応の遅い会社にはリスクが潜んでいるかも知れません。

▼取引銀行が少ない会社

不動産会社にとっての取引銀行は、事業を継続する上での生命線です。取引銀行の数は顧客が融資を受ける選択肢の数、用地取得費用や建設費の調達などの選択肢を広げる要因になります。

という訳で、取引銀行が少ない不動産会社は、会社の経営状況や実績の面から見て不安材料となります。最低でも5行は取引銀行を持っている不動産会社を選ぶといいでしょう。

▼創業して間もない会社

不動産投資を選ぶ基準の1つに、「実績のある会社を選ぶ」というものがあります。長い間事業を展開し、多くの実績を挙げてきた不動産会社であれば、安心して長期的な関係を築ける可能性が高まります。

反対に、創業して間もない会社は実績が分かりづらいため、避けた方が無難です。目安としては、創業から5年程度の実績は欲しいところです。なぜなら、創業から5年程度であれば一括借り上げ契約の更新を1〜2回は経験している可能性が高く、そのときの状況が分かるためです。

▼将来のことを言いきる会社

ほかの投資と同様、不動産投資にも「絶対」はありません。いくら利益が出そうな物件であっても、何らかの要因で思ったように利益が出せないこともあるのです。

しかし、中には将来のことを言いきる会社も存在します。例えば、「買った値段よりも絶対に高く売れます」「家賃は確実に値上がりします」など、何の根拠もなく顧客に耳あたりの良いことばかり言う会社もあるのです。このようなことを言う会社は、当然信頼すべきではありません。

同様に、「ローン金利の変動」「家賃の値下げ」など、将来のリスクをまったく説明しない会社とも長期的に付き合うのは難しいでしょう。要するに、都合の良いことばかり言う会社は疑ってかかるべきなのです。

不動産会社と上手に付き合う方法

消防士が不動産会社と上手に付き合うには、担当者とのコミュニケーションや事前の打ち合わせが大切です。顧客と不動産会社は言わば運命共同体です。どうすればWin-Winな関係を築けるかを意識しましょう。

▼まずは担当者との綿密なコミュニケーションを

不動産会社と上手に付き合うためには、まず会社の担当者としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。

中にはメールや電話だけで済ませてしまう人がいますが、時間の許す限り事前にしっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築こうとする姿勢が大切です。

また、不動産会社の担当者とは気軽に連絡を取り合う仲になると賃貸物件の管理も楽になります。例えば、旅行先の写真をメールで送ってみたり、関係ない世間話をしたりすることで、家賃の振込日や確定申告に必要な書類なども気軽に聞ける間柄になるはずです。

不動産会社の担当者も同じ一人の人間です。できるだけフランクなコミュニケーションを心がけるといいでしょう。

▼消防士としてのキャリアプランや職業の特性を話しておく

消防士は、昼間は本業で忙しく、賃貸物件の管理に関するやり取りをするのは容易ではありません。しかし、不動産会社は必ずしもこのことを理解しているとは限りません。

不動産会社を選ぶ際は、契約を結ぶ前に担当者に対して消防士のスケジュールや社会的使命などをしっかり伝えておきましょう。

また、消防士としてのキャリアプランも事前に伝えておくといいでしょう。キャリアプランを共有することで、どの時期にどのくらい投資ができるのか、どの時期にローンを完済したいのかなどを担当者に理解してもらえます。

消防士としての将来像を担当者と一緒に思い描くことで、将来像から逆算してそれぞれの時期に必要な資金ややるべきことを洗い出せるはずです。