株、FX、仮想通貨、不動産……。消防士に向いているのはどんな投資?

一口に投資と言っても、株やFX、仮想通貨、不動産など様々な投資対象が存在します。

これらの中で、消防士に向いているものは一体どのような投資なのでしょうか。今回は、消防士に「向いている投資」と「向いていない投資」、それぞれについて解説していきます。

消防士が株やFX、仮想通貨に向いていない理由

結論から言うと、株やFX、仮想通貨は消防士には向いていない投資です。これらの投資は価格変動が大きいため、忙しい消防士には対応が難しいのです。

▼消防士の仕事は肉体的にも精神的にもハード

消防士は現場での消火活動や日々の訓練により、終業後はへとへとで帰宅することも珍しくありません。勤務終了後、自宅でモニターの前に張り付いて投資に打ち込むことは困難と言えます。

株式投資の場合、企業の決算情報や政治の動向など、日々のニュースに目を通す必要があるため、忙しい消防士には情報の収集が難しいでしょう。またFXは、国際的な政治の動向にも目を向けなくてはなりません。仮想通貨は株やFXよりも相場が大きく乱高下するため、直近の情報を追うだけでも苦労します。

このように、多くの情報やトレンドを追いかけなければならない投資方法は消防士には難しいと言えます。

▼日中の緊急事態に対応できない

株やFX、仮想通貨は値動きが激しいため、常に動きをチェックしておく必要があります。

株や仮想通貨が下落したらすかさず買い注文を入れる、買い増しする、高騰したら売りに出すなど、大きな変動にはそれに伴ったアクションを起こさなければなりません。

しかし、日中忙しい消防士は常時値動きをチェックすることは難しいため、これらの投資に手を出すべきではないでしょう。また、株の値動きが気になって業務に集中できず、勤務中に投資をしていることがバレて処分を受けた公務員もいます。

集中しなければいけない業務を抱えながら株やFXをするのは、精神衛生上良いことではありません。日中は業務に集中しなければならない消防士は、できるだけ手のかからない投資方法を選ぶべきなのです。

消防士には「ほったらかし」投資がベスト

これまで解説してきた通り、消防士にはできるだけ手間がかからずに資産運用ができる投資方法がベストだと言えます。

その究極のかたちが「不動産投資」です。

不動産投資と聞くと一見手間がかかりそうに思えます。物件を購入した後も自分で入居者の管理や清掃などを行わなければならないと考えている人も多いはずです。しかし、実は不動産投資は、対象の物件を購入した後、管理会社に物件の管理を委託してしまえば自分で管理をする必要はまったくありません。

日々の掃除や建物のメンテナンス、入居者の管理などもすべて管理会社に任せておくことで、「ほったらかし」のまま安定的に家賃収入を得ることができます。まさに消防士にとって、うってつけの投資方法です。

不動産投資こそ消防士という職業を活かせる投資

不動産投資が持つ大きなメリットは、金融機関からの融資によるレバレッジです。レバレッジをかけることにより、自己資金の何倍もの金額の物件を購入することも可能です。

銀行は融資を行う際、申し込んできた人の職業や収入などの条件を精査します。消防士は公務員であり、安定した収入が得られるため、ほかの職業よりも多くの融資をしてくれるケースが少なくありません。良い物件を購入したいのであれば、消防士の持つメリットを最大限に活用することをおすすめします。

コロナ禍で証明されたブレない資産価値が魅力

資産運用をする際は、不況や災害など有事のときにも安定した利益を生み出してくれる投資対象を見つけたいものです。不況に強い投資対象を見つけ出すことができれば、自分の収入が下がっても安定した不労所得をもたらしてくれるからです。

不動産投資では、人間の生活に不可欠な「衣」「食」「住」の「住」を対象にした投資を行います。そのため、たとえ不況になったとしても急に入居率が下がることは考えづらいでしょう。

また、2020年2月頃から日本国内に広がった新型コロナウイルス感染症によって、不動産投資の安定性が証明されることになりました。どんなに感染リスクが高まっても、入居者は部屋を出ていくわけにはいきません。人は居住地を確保したいと考えるため、環境の変化や収入減などで急激に空室が発生することはないのです。

また、政府はコロナ禍で「住居確保給付金制度」という支援策を打ち出しました。これは従来、離職や廃業後2年以内の人を対象に原則3カ月間(最長9カ月間)家賃相当額を支給する支援制度でした。コロナ拡大によってその範囲が拡充され、収入が減少し、離職や廃業と同程度の状況にある人も対象とされるようになったのです。

このように、住居という最も生活上重要な場所に対しては、有事が発生した際に政府による支援なども受けられます。不況や災害に強い不動産投資であれば、消防士として勤務しながら安定したキャッシュを確保できるのです。

消防士なら目先の利益だけを求めず確実な不動産投資を

株やFXなどで利益を出した人を見ると、ついつい自分もと飛びつきたくなってしまいます。しかし、これまで見てきたように、不動産投資は正しい投資を行えば中長期的な利益を安定的に生み出してくれる投資方法です。

公務員という有利な立場を十分に活用し、ほったらかし投資で老後の資金不足を補いましょう。